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ダス・フェアローレネ・パラディースⅡ -オルガチェイン 6 -

-6-

「オルガ・チェインを仕込むぞ」
「武具」から「性具」へと変貌を遂げた愛銃槍を構え、ジェイはディアブロ妻の背後に立った。やや見上げる位置に、しとどに濡れた竜花弁がある。
器頭を花弁の中心部に押し当てる。すぐには挿入させず、入り口の周辺でゆっくりと回す。
『クウウ……』
――いやあ……。

あたかも焦らすかのようなその動きに、ディアブロ妻は甘い声を上げる。
やがてジェイは、ゆっくりと器頭を侵入させた。ディアブロ妻の秘所は、それをほぼ抵抗なく飲み込んでゆく。すでにジェイの男性自身も、インナーの中で激しく猛っている。
『ウキュウ……クウウウウゥゥゥー! クウウウ、キュウゥゥゥー! グウ……クキュウウ……!』
――あなた……見ないでぇぇぇー! 入れられるところ、見ないでぇぇぇー! いや、大きいっ…… 許してあなたぁぁぁー!
人間の人妻であれば、そう言っているに違いない、とジェイは胸中で決め付ける。

「ねえジェイ、旦那が泣いているよ」
パメラのその言葉を聞き、ジェイは視線をディアブロ夫の方へ向けた。器具によって無理矢理開けさせられたディアブロ夫の目から、大粒の涙がぽろぽろとこぼれていた――異種族の変態に陵辱される妻を目の当たりにし、無念至極といったところか。
夫の涙は空気に触れるとすぐさま結晶化し、砂の上に落ちた。
「竜の大粒のナミダか。いい小遣いだね」
パメラはそう言いながら、砂上の結晶を拾う。帰ってから売り払うつもりなのだろう。

「そろそろ奥方を昇らせる。タイミングを合わせて射精させてくれ」
「わかったよ」
パメラはいやらしく笑うと、ディアブロ夫のペニスに右腕を回した。脇の下と腕でカリを締め上げると、アオッと夫が鳴き、身を戦慄かせる。

パメラは左手の掌を夫の亀頭部分に乗せると、ゆっくりと円を描くように動かし始める。幼子の頭を撫でるかのような柔らかい手つきに、ディアブロ夫は体を細かく震わせ、オウッ、オウッ、オウッと、砂漠の王の威厳など微塵もない声で喘ぎ始めた。

その内にパメラは、カリに回した腕も動かし始める。二の腕と腋の下で扱くその動きに、ディアブロ夫の鈴口から大量の先走り汁が湧き出してきた。
「どうだい、あたしの腋コキは?」
そう得意気にパメラは言うと、掌に付いた竜我慢汁を舐める。
「ああ……美味しい……」

『ギュ……クウ……』
――駄目……いく……。
ディアブロ妻が身体を激しく痙攣させる。すでに達しかけている。ジェイはD・V・Pの動きを速めた。
「パメラ、今だ!」
ジェイの呼びかけに応じ、パメラは扱きを速めた。ディアブロ夫のペニスが更に膨張する。
そして、次の刹那。

『キュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウー!』
――いくううウウウウウウウウウウウー!
まず、妻がアクメを得た。

『グオオオオオオオオオオオオーン!』
次いで、ほぼ間を置かずに夫も達する。ぶるっと身を震わせ、喉の奥で鳴きながらディアブロ夫は射精した。凄まじい量の精液が鈴口を押し広げて発射され、宙を舞い砂地に落ちた。

「あはは。沢山出たねぇ。ちょっと顔に掛かっちゃったよ」
ぐったりとするディアブロ夫を見遣りながら、恍惚とした表情でパメラは言うと、顔についた白い飛沫を指で拭い、そのまま口へ運んでじっくりと味わう。
「ああ……たまらない」
パメラは笑顔を浮かべる――竜の精液を口にし、まるでケーキを食べ終えた少女のような顔をするパメラも、やはり糜爛亭に絡むだけあり、一角の異常性癖者であった。

                                                        -続く-

ダス・フェアローレネ・パラディースⅡ -オルガチェイン 7 -

7

「小休止を挟んでから、続けるぞ」
ジェイがパメラに声を掛ける。
「チェイン繋ぎは、やっぱり三日間がリミットかい?」
「ああ」
ジェイはぐったりとする番いのディアブロスに目を向けながら、そう答えた。

三日間がタイムリミットというのは、飛竜を「躾」る者達にとっては共通の認識である。詳しい理由は不明だが、飛竜達に対する性的調教は三日以内に完遂させないと失敗するケースがほとんどである。
「やっぱり三日以内か。ただ躾るだけならともかく、こりゃ難儀だわ」
パメラが苦笑する。

一頭目の飛竜の絶頂をきっかけとして、それを目の当たりにした二頭目の飛竜が、物理的且つ性的な刺激を与えずとも連鎖的に絶頂を迎えるように仕込む――それがオルガ・チェインである。
これを仕込むには、卓越した「躾」技術と結構な根気、それから運が必要となる。二頭を三日以内で「躾」るというだけでもかなり難度が高いが、一頭目の絶頂を受けて二頭目が絶頂を迎えるという連鎖を織り込むのが「オルガ・チェイン」を施す際に一番の難所となる。

一頭だけ「躾」に成功しても意味はなく、二頭の「躾」に成功してもチェインが繋がらなくてはやはり失敗となってしまう。
また「躾」やすい個体と貞操観念の強い――もっとも飛竜に貞操観念があるかは定かではないが――「躾」難い個体という別け隔てがあるのも「オルガ・チェイン」の難易度を上げる要因になっているが、そこはもう運の領域である。

かなりの労力を使うが、オルガ・チェインを仕込んだ飛竜は希少価値が高いため、財力のある変態達の間で、信じられないような高値で取引が成される。
噂によると、五匹の飛竜をオルガ・チェインで繋いだ性具があるらしいが、その価格は、レアメタルが今後百年は採掘出来るであろう、とのお墨付きが与えられた鉱山と同等だという。


二人はしばらくすると「躾」を再開した。

ジェイがディアブロ妻を絶頂へ導き、パメラが追うようにしてディアブロ夫に射精をさせる――この作業を幾度となく繰り返してゆく。但し、パメラが与える刺激は徐々に弱くしてゆき、最終的には触れることさえしないようにする。妻が絶頂を迎えるのを見るだけで、夫が射精するように仕込まなくてはならないのだ。

「躾」を始めてから三日目が過ぎようとしていた。
ディアブロ妻が、アクメを得始める――もう幾度目なのか定かではない。
それを目にし、勃起したディアブロ夫のペニスが更に膨張する。パメラは少し離れた所で胡座をかいて座っている。すでに夫のペニスには指一本触れていない。
「ジェイ。旦那がイキそうだよ」
青筋を浮かべながらいきり立つ夫のペニスを見ながら、パメラはニヤリと笑った。

『クウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥーー!』
――ああああああああああああーー!
ディアブロ妻が盛大に達する。
『ウオオオオオオオーン!』
一瞬の間を置き、ディアブロ夫も達する。鈴口から、あたかも噴水のように精子が射出された。

「しかし、底なしだねぇ」
都合何度目になるのか見当もつかない射精を目の当たりにし、やや呆れ気味でパメラが言う。
「人間の男なら出し過ぎで、とっくに逝っちゃてるだろうね。さすがは飛竜」

「きっちりとチェインが繋がったようだな」
ジェイがそう言いながら、ディアブロ妻の秘所からD・V・Pを引き抜くと、アーオ、と妻が喉の奥で喘ぐ。そして、すぐさま臀部をもぞもぞとさせる。
『キュウ……キュウウン……クウウン』
――欲しい……来て……もっと頂戴……。
艶っぽい、媚びるかのような声をディアブロ妻が漏らす。明らかに欲情していた。

「奥方の方も堕ちたな」
ジェイはそう言って、すでに中天を通り過ぎた太陽を眩しげに見上げながら、額の汗を拭った。
「オルガ・チェイン、成功かい?」
「ああ」
パメラの問いにジェイが頷く。ほぼ丸三日間、時間的に四日目に入るか入らないかの所で「躾」が終わった。
「パメラ、狼煙を上げてくれ」
「あいよ」
パメラは立ち上がって火を起こし、ポーチから紫がかった玉を取り出してくべる。程なくして煙が出始め、空に向かって昇ってゆく。しばらくすれば運び屋達が「商品」を引き取りにくるだろう。
「後は受け渡しだけだな」
大きく息をついて、ジェイは手近な岩に腰を下ろした。

「この番い、一体どういう風に使われるのかね……」
パメラが、相変わらず尻を振り続けるディアブロ妻を見遣りながら言う。

これから目の前にいるディアブロス夫婦は「性具」として富裕な変態のもとへ納品される。

妻の絶頂が、夫の絶頂へと繋がる絶頂連鎖――オルガ・チェイン。
不可視の鎖で繋がれた番いは、変態購入者のタガの外れた性欲をどのように満たすのか――。

「少し……この番いが羨ましかったりするかな」
不意にパメラが口を開く。
「……どういう意味だ?」
「うーん。何て言うのかな……歪ではあるけど、これって「絆」じゃん? 打算とか利害とか抜きに、このディアブロス達は繋がってる」
「……精神的なものとは言い難い。それに、俺達が「商品」としての価値付けをするために無理矢理繋いだものだぞ?」
「分かってる。それは分かってるよ。でもさ、そもそも絆って、当事者達が作ろうと思って作れるものじゃないだろ? 形はどうあれ、こいつらには絆がある。そこが羨ましかったりするのさ。あたしには――」
そこまで言うと、バツが悪そうにパメラは言葉を切った。
「何でもない。まったく、あたしも何を言ってるんだか」
苦笑いをしつつ番いを見つめるパメラの視線は、少しだけ優しげだった。


「終わったね」
「そうだな……」
アプトノスが引く荷車が、ジェイとパメラを残して去ってゆく。
荷車は二台で、夫婦別々に乗せられている。

自分達の行く末が分かっているのか、二頭ともポロポロと涙をこぼしている。涙はすぐさま結晶化し、荷台に落ちた。それを、運び屋達が喜色満面で懐に仕舞い込む。売り払って、一杯引っかけるための資金にでもするつもりなのだろう。

ディアブロ夫婦を乗せた荷車が段々と小さくなって行き、やがて見えなくなった。



「さて、ジェイ。仕事も済んだことだし」

パメラがジェイの方に向き直る。そして、さらっと、実にさらっと言った。

「あたしと、やんない?」




「……何をだ?」
ジェイは何を言われたのか、真剣に分からなかった。
「この朴念仁。あたしらも繋がろうって言ってるのさ」
パメラがジェイに近寄る。
「雌ディアブロスをガンランスで突き上げるあんたを見て、ずっと身体の奥がうずいてた。いや、最初に握手をした時からかな。すごい力で握り返されて……実はあの時、少しアソコが湿っちまったんだよ」
まくし立てるように言いながら更に近付いてくるパメラに対し、ジェイは思わず半歩程退いていた。

「……他所を当たれ」
「いいや。あたしは」
パメラはジェイの両肩に手を置いた。
「あんたと、したい」
「お前は……糜爛亭に出入りしてる人間だろう?」
バズの店に絡む者は、モンスターで己の性欲を満たす変態ばかりで、基本的にノーマルな性癖の人間はいない。
「……あたしは、強い雄で濡れる。強ければ、鳥竜でも魚竜でも飛竜でも構わない……勿論、人間の雄でも。「博愛主義」なのさ、あたしは」

――少々変わり者だがな。
ジェイはバズの言葉を思い出した。変わり者とは「糜爛亭」における変わり者――すなわち、人間の雄も欲情の対象に含まれる、という意味だったのだ。

「俺はしたくない。お前では立たん」
一般社会の中で女に言ったら、それこそ鬼畜呼ばわりされそうな台詞だが、パメラは蛙の面に水、といった表情で、
「そんなことは、言われ慣れてる」
と言い放つ。
「とにかく、俺はしたくない」
ジェイは、肩に置かれたパメラの手を振り払う。邪険極まりない動作だった。

「どうしてもかい?」
「くどい。寄るな――俺はもう帰る」
そう言い捨てると、ジェイはパメラに背を向けた。そしてネコタクを呼ぶために、狼煙を上げる準備をする。
「あたしとは、どうしても駄目かい?」
ジェイの背中にパメラが言う。
沈んだような声音だった。
だが、ジェイは何も答えない。

パメラが軽く息をつく。
「……そうか。やっぱり、今回もあたしが跨る羽目になるのか」
意味不明の台詞が気になり、ジェイは振り返った。

パメラがフルフルホルンの唄口を咥えている――次の瞬間、吐き気を催すような音がフルフルホルンから発せられ、ジェイの耳をいたぶって気を失わせた。
意識が遠のく瞬間にジェイの目に映ったのは、少しだけ寂しそうに笑うパメラの顔だった。

ダス・フェアローレネ・パラディースⅡ -オルガチェイン 8 -

8

下腹部を這い回る生暖かい感触に、ジェイは目を開けた。何故だか身体を動かすことが出来ない。かろうじて首を動かすことだけは出来たので、顎を引いて視線を腹の方へ向けた。
そして、自分の今の有様を確認して愕然とする。
全身の装備を外され、全裸にされている。更にオニロクで縛り上げられ、両手両足とも動かせないようにされて砂の上に転がされていた。

下腹部に、パメラが顔を埋めている。ジェイのペニスを、熱心に唇と舌で弄っていた。ちなみにパメラは、ガブラスーツ一式を纏ったままである。
不意にパメラが顔を上げる。
二人の目が合った。
「あはっ……目が覚めたかい?」
ほんの少しだけ照れくさそうな顔で、パメラが言った。
「馬鹿な真似はよして、今すぐに縄を解け」
ジェイはそう言ってもがいたが、「老山龍が暴れても解けない」が売り文句のオニロクはビクともしない。

「縄は解くよ。終わったら、ね」
「終わるも何もない……そもそも始まらない。俺がどんな性癖の持ち主なのか、お前だって分かってるだろう」
「飛竜にしか欲情せず、飛竜でしか果てない変態」
パメラはそう言って立ち上がると、傍らに置いてあったフルフルホルンを手に取った。
「でも、きっちりあんたの×××の面倒をみてやるよ。あたしの手にかかれば、ゆり篭から墓場まで、どんな雄の×××でも必ずエレクトするのさ」
「こんな事をして楽しいのか……?」
「……ジェイ。あんたに「躾」られた飛竜達も、きっと同じ事を言いたかったと思うよ」
「……」
ジェイは思わず口をつぐんでしまう。

「なーんてね。
別にあたしは説教するつもりなんぞ、まったくないんだけど。
まあ、楽しいかと聞かれれば、あんま楽しくないよ。たまには正常位で男の背中に手を回して、爪を立てたりとかしてみたいやね。マウントするばっかじゃ傷つくじゃんか。ほら、あたしだってラージャン体型だけど一応女なわけだし」
パメラは苦笑する。
「でも、今は身体に火がついちまったから、贅沢は言ってられない。「いつも通り」の騎乗位で我慢する。じゃ、始めようか?」
そう言って、パメラはフルフルホルンの唄口に唇を寄せる。
奇妙な旋律が周囲に漂い始め、ジェイの耳を支配する。
しばらくすると、ジェイのペニスが隆々とそそり立った。赤黒い亀頭が大きく膨れ、血管が幾本も浮き出す。

スキル「威龍」――パメラの持つ特殊なスキルである。この「威龍」の旋律を耳にした雄は、どんな状況だろうと勃起してしまうという冗談のようなスキルだ。
ジェイが十分にいきり立ったのを見計らい、パメラは唄口から唇を離した。

「はは。すごいすごい」
そう言いながらパメラは、ガブラスーツフットの股部分に取り付けられたファスナーを下ろす。少々変わったファスナーで、エレメントがヒップの方まで伸びている。
パメラはファスナーを開け切ると、ジェイの身体を跨いで腰を落とした。すると、布の開いた部分が更に広がり、秘所が露になる。意外なことに、陰毛は綺麗に剃り上げていた。

「ほんじゃ、まあ」
パメラは、ジェイの亀頭に自身の秘所を押し当てた。
「やめろ……」
ジェイの顔に脂汗が浮く。
「ここまで来て、そんな殺生な真似は出来ないさ……いただくよ」
すでに十分潤っていたので、パメラは一気に根元まで入れ込んだ。じゅるり、というような音がして、二人の下腹部が一体となる。
「ああ……いいねぇ……すごく久しぶり……この感…触」
パメラが感に堪えないような声を出した。


「ぐ……」
一方のジェイは、顔面蒼白で苦鳴を漏らしていた。
胃の中の物が、逆流してきそうな感覚に見舞われている。
結合部が見える――ぐちゃぐちゃと粘着質な音を立て、自分のモノが出入りしている。否、させられているのが見える。
腕や脚は男のように隆々としているが、ジェイの陰茎を嬉々として飲み込むパメラは、紛れもなく女である。

女。
先日の桜火竜の時のように、一人の女の顔が浮かぶ――。

過去の心の傷が激しく疼いて、ジェイの頭の中を蹂躙する。精神の均衡を保てなくなりそうな癖に、パメラに出入りする陰茎は憎らしい程の硬度を保っている。その事実が、ジェイを更に苦しめる。

「オウッ……ジェイ! いいよ! すごいよ! 最高、あんたっ、最高!」
膝を立てたまま足を開脚し、もの凄い勢いで腰を上下させてパメラは快楽を貪る。
「くうう……カリが……カリが、あたしの中をけずるよぉ……」
パメラが、ジェイの身体の上に覆いかぶさり、食らいつくようにして唇を重ねる。ジェイは、精一杯顔を背けて逃れようとしたが、それは叶わなかった――じぅ、と音を立てて、派手に吸われる。

「唇だけは許して……ってかい? まるで遊女みたいで可愛いねぇ、ジェイ」
唇を離し、嗜虐的な顔でパメラが言った。

男を思わせる腕と足なのにあそこは女で女の声なのに女を強姦する男のような台詞で俺を責めるな……。

もう、精神が崩れてしまいそうだった。
パメラを見上げるジェイの目は、死人のそれのようだった。


だが次の瞬間、ジェイの目が「それ」を捉えて、ほんの少しだけ生気を取り戻す――「それ」に気が付いたのは、もしかすると生存本能のなせる業かもしれなかった。

ガブラスが目の前にいる――「飛竜種」のガブラスが。

当然、それは本物のガブラスではない。パメラの被っている「ガブラスフェイク」だ。だが、精神が崩壊しようかという一大事に、生存本能はそれを無視する。
そしてこの窮地を脱するために、生存本能がジェイに与えた解決策は――。

ガブラスとの直接交合という、ハードな変態妄想だった。

俺はガブラスとしている……飛竜としている……。
女の顔のように見える部分は、ガブラスの模様だ……。
しかし、このガブラスはよく鳴くな。
しかも、人語に聞こえたりする。いく、とか、出して、とか変なヤツだな。おやおや、身体がブルブル震えているぞ。もう果てそうなのか。ああ、俺も果てそうだ……。

「おおおおおおォォォォ……」
パメラが雄々しさすら感じさせる声を上げて仰け反り、豪快にオルガを得る。

「ぐうう……」
ジェイのペニスの中心を熱い塊が駆け上り、鈴口を押し開いてパメラの中に吐き出された。

そして、ほんの刹那の後。

激しい脱力感が一気に襲い掛かり、抗う暇もないままジェイの意識は闇に吸い込まれた。



目を開けると、陽が西に沈みかかっていた。
ジェイは身を起こした。すでにオニロクは解かれ、身体の上には野営に使うための毛布が掛けてあった。
辺りを見回してみたが、すでにパメラの姿はなかった。

パメラに何をされたのかは、残念ながらしっかりと覚えていた。お情けのように身体の上に掛けられていた毛布が、ジェイには恨めしかった。

ジェイは大きくため息をついて、そのまま後へ倒れこんだ。

――こんな事をして楽しいのか……?
――ジェイ。あんたに「躾」られた飛竜達も、きっと同じ事を言いたかったと思うよ

パメラとのやり取りが想起された。
パメラの言ったことはなるほど、正論過ぎるほど正論だった。

仮にモンスター達に人と同じだけの感受性があったとしたら、どう思うのだろうか。俺に「躾」られた飛竜達も、今の自分と似たような心境になったりするのだろうか。

再び、ジェイは大きくため息をついた。


数日後の夜――ジェイはバズと馴染みの酒場にいた。

バズの左目の周辺には、青タンが出来ていた。

「まあ、確かにパメラが「博愛主義」なのは言わなかったけどよ……」
バズがむくれる。
「何も殴るこたぁねえだろうが。大体だな、竜ならしのジェイともあろう者が女に無理チンされるなんざ、いい名折れってもんだ」
「黙れ」
「口惜しかったらヤり返して来い」
「……立たん。それに、あいつが喜ぶだけだ」
ジェイは不快そうに顔をしかめて、エール酒を呷った。

「はは……違いねえ。だがな、ジェイ」
バズが軽く笑い、つまみとして出されたケルビの子袋を口に入れた。
「今回のことは大目に見てやってくれよ。あいつはあれで可哀想なヤツだと俺は思うんだ」
ジェイは新種のモンスターを見るような目でバズを見た。
「考えてもみてくれ。一緒に仕事した仲間を縛り上げて無理チンするってことが、どういうことなのか」
「……」
「それってよっぽどのことだと思うぜ。単に出し入れがしたかった、てな感じじゃねえな」
「……随分好意的に解釈するんだな。それならお前が相手をしてやれ」
「腹の肉がつっかえて届かねえから無理」
笑いながら頭を掻き、バズはエール酒を呷った。

「あいつ、寂しかったのかもな。ハンターってのは基本的に孤独な人種だろ? しかもウチの店に絡んでくるヤツらは特殊な性癖のせいで、更に孤独感が強いと思うんだ」
「……それは否定しない」
ジェイは軽く頷いた。

「その孤独を、ほんの一時でも打ち消したかったのかも知れんな。えらく即物的で、しかも不器用なやり方だが。……とか言って、ほんとはただヤりたかっただけかも知れんが。まあ、本当のことはパメラにしか分からん」
「そうだな……」
「しかし、俺とお前の変態二人が女の話しで盛り上がるとはな。まあ、ラージャン調の女だから、俺らに相応しいと言えば相応しいか」
がはは、とバズは豪快に笑った。
「……確かに」
バズの言い草に、ジェイは苦笑しながらエール酒を呷るのだった。




                                                        
                                                                                  ― 了 ―
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