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ダス・フェアローレネ・パラディース6

 完全にレイアは堕ちていた。本来、繁殖期にしか発情しない飛竜が、四六時中のべつまくなしに欲情するようになっていた。
 ジェイはD・V・Pを性具へと換装する。器頭は最大直径を持つ物を使う。もう『躾』る必要もないのだが、ジェイはねだられるままに支度を始めていた。
 秘部の中心に器頭をあてがい、一気に貫く。とうの昔にジェイの陰茎はそそり立っている。アーマーを着込んだままなので、下腹部がきつかった。
 レイアが鳴く。苦痛にあえぐ声ではない。快楽に溺れて上げる、嬌声だった。ジェイは間断なくD・V・Pを動かす。動かす度に、自身の亀頭から液体が漏れ出るのが分かる。                 
 
ダス・フェアローレネ・パラディース――「失楽園」と名付けられたガンランスが、ジェイの暗く歪な欲望を満たす。爛れた肉欲を植えつけられ、大空から引き摺り下ろされた雌の飛竜。やがて、このレイアは変態資産家に売られ、徹底的に性具として利用される。もう大空という楽園には戻れない……。
 
やがてレイアの上げる声が咆哮のようになり、全身を痙攣させながら地面にくずおれる。それと同時にジェイも、インナーの中に射精した。
 
ことが終わるとレイアは寝入ってしまい、くーくーと愛らしい寝息を立て始めた。完全に気を許しているようである。
ジェイは枯枝を集めて火を起こした。しばらくすると、ポーチから紫がかった玉を取り出し、火にくべた。空に向かって紫色の狼煙が上がってゆく。天に昇ってゆく煙を見遣りながら、ジェイは後ろめたい気分になっていた。こんな感覚になるのは初めてであり、戸惑いを禁じえなかった。
やがて丘の麓から、ガラガラという音が聞こえてくる。アプトノスに引かれた巨大な荷車と共に、武装した十人程の男達が一緒に歩いてくるのが見えた。
「糜爛亭のジェイか?」
 リーダー格らしい、髭を生やした男がジェイに向かってそう尋ねた。糜爛亭の、という所が気に食わないジェイではあったが、大人しく黙って頷いた。
「ほほう。これは、いいブツだ」
 髭の男が感心したように言う。ブツという言葉に、ジェイは胸の奥から憤りのようなものが湧いてくるのを感じ戸惑う――今まで散々、竜達を物として扱ってきた自分なのに。
「念のため麻痺剤を打って、縛り上げて積め」
 髭男の指示に従い、武装した男達が作業を開始する。手早く麻痺剤を投与し、鎖でレイアの身体を拘束する。拘束が終わると、男達は鬼人薬グレートを一気飲みした。どの男も体が一回り程大きくなったように見えた。
男達は恐ろしい程の力で鎖を引き、レイアの体を荷車に乗せた。
「では、貰ってゆくぞ」
 髭男の言葉を合図に、アプトノスがゆっくりと歩き出す。
ジェイはレイアの顔へ視線を向けた。そして、その瞬間、心臓を鷲づかみされたような心地になった。麻痺したレイアが目を開け、蒼い瞳でジェイを凝視していたのだ。
『クウ……』
 小さく短く、レイアが鳴いた。
――どうして……?
 そんな風に、ジェイには聞こえた。
 立ち尽くしたまま、ジェイは連れて行かれるレイアを見ていることしか出来なかった。胸が締め付けられるかのように、痛かった。
『キュゥゥゥゥゥゥ……』
 遠くでレイアが弱々しく鳴くのが聞こえた。

ダス・フェアローレネ・パラディース7

数日後の夜――ジェイはバズと馴染みの酒場にいた。
「いやあ、変態資産家様、至極ご満悦だったぜ」
 エール酒を飲みながら、バズが上機嫌で話す。
「最初の提示額より多く礼金くれちゃったぜぇ……っておい、なんだか浮かねえ顔してるじゃねえか?」
「別に」
 短く、ジェイは応じた。
「いい仕事してますねーって誉めてたぜ。さすが竜ならしのジェイだな」
「いや……失敗だ」
「はあ? そんなことはねえだろう? 変態資産家様、いい具合に使えるって言ってたぜ? まあ、どう使ってるのかは知らんが」
「情が混じった」
「訳が分かんねえ」
 バズはエール酒を一気に飲み干した。
 ――連れて行かれるレイアを目にした時、ジェイは胸を締め付けられるような思いを感じた。それは紛れもなく、ほんの少しであったがレイアに対し情が移ったことを意味していた。ジェイにとって飛竜は、単に己の歪んだ欲望を満たすためだけの「道具」でなくてはならなかった。そこでは情などというものは混じってはならない不純物である――はずなのだ。
 だが、あの桜火竜は、そんなジェイの信念を揺るがした――その理由は分かっていた。
 あの蒼い瞳。
 彼が飛竜にしか欲情しなくなってしまったのは、ある女性のせいだった。今でもジェイは、彼女を鮮明に思い出すことが出来る。それと同時に様々な痴態も……。
 レイアの瞳と彼女の瞳は、良く似ていた。無意識の内に重ね合わせてしまったのだろう。だからあの時、普段ならまず有り得ない、感傷めいた心地になってしまったのだ。
 
 今、あのレイアはどうしているのか。変態資産家の捩れた性欲を受け止めている最中なのか。それとも束の間の休息を与えられているのか――自分が、堕ちた桜火竜の身を憂おうとしているのに気が付き、ジェイは軽く頭を振った。
 堕とした張本人が、その相手を憂う資格などあろうはずがなかった。
 ジェイはエール酒を一気に呷った――今晩のエール酒は、いつになく苦かった。

                                                     -了-
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