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オトモカリン制作記 其の伍


「待たせた」
そう言いながら、ツバキさんが詰所に入ってきた。まるで恥らう少女のように、両腕を後ろ手にして顔を少し俯けている。普段のサドっぽいツバキさんとのギャップが堪らない――もう、オシッコ的なものが漏れそうにござる……。
「あたし、帰りますね~」
カリンが気を利かせて立ち上がる。だがなんとツバキさんは、
「カリンにもいて欲しい」
などと言ったのだ。

「え? でも~」
「頼む」
「はあ。わかりました~」
戸惑い気味の顔でカリンはそう言うと、再びソファに腰掛けた。
……まさかツバキさんは、人に見られながらじゃないと性的興奮を得られない特殊嗜好の持ち主だったりするのか。だがオーケー、心配は要りませんよツバキさん。このポプランどこまでも突いて――いや付いていきますからね。

「ポプラン。すこしの間、目を閉じていて欲しい」
「分かりました……」
僕は言われた通り、立ったまま目を閉じる。目を閉じると、イケナイ妄想しか頭に浮かんでこない。例えば、ソファの背もたれへツバキさんの両手をつかせて、その長くて綺麗な黒髪を引っ張りながら後背位で攻めるとか、「後生だからそれだけは堪忍して欲しい」とか何とか言うツバキさんの「眼鏡」に無理矢理射精するとか――とにかくロクでもないことしか頭に浮かんでこない。

「カリン。ポプランのインナーを脱がせてくれ」
「はい」
カリンが僕のインナーのパンツ部分に手をかけるのが分かる。程なくして愚息がインナーから顔を出すのを感じた。
「わあ……すごいですね、ツバキさん。ちょっと怖いかも~」
「確かに改めて見ると凄いな」
女性二人の、僕のマンドラゴラ賞賛が耳に心地よい。だが、ツバキさんの言葉に少し引っかかりを覚える。カリンが言うのならば分かる。風呂場ですでに僕マン――僕のマンドラゴラの略――を目撃済みだからだ。しかし、ツバキさんと僕マンは初対面のはず――などと目を閉じたまま考えている内に、僕マンがひんやりとした感触に包まれるのを感じた。ツバキさんの手、えらく冷たいなあと思ったのも束の間、結構強く締め上げられて「オウフ……」とか変な声が出てしまう。

「ポプラン。もういいぞ」
その声に応じて僕は目を開けた。ツバキさんとカリンがソファに腰掛けているのが見える。
あれ? と僕は思った。何だこの違和感は。相変わらず男根を締め上げる感覚はあるのに、ツバキさんはソファで腕を組んでいる。カリンの両手も膝の上だ。じゃあ一体誰が僕のを締め上げている? いや、一体何が僕のを締め上げている? 僕は恐る恐る自分の下半身に目をやった。そして――。
「……なんじゃこりゃあああああああ!?」
腰の脇辺りで両の拳を握りしめながら、僕は思わず絶叫していた。

股間から小さいゲリョスの頭が生えていた。実に精巧かつ本物に似せて作られている。ちゃんと頭部のトサカまで再現されている辺りが何だかとってもイラっとする――そんなふざけた代物が、セガレの根元までを覆い尽くしているのだ。

「ツバキ工房試作品第伍号、男性用貞操帯・毒怪鳥式」
ツバキさんがそう言って薄く笑う。先刻の恥らう少女の如く、両腕を後ろ手にして顔を少し俯けていた姿は何処へやら、実にドSな笑みだった――ああそうか。あの時手を後へ回してたのはこいつを隠していたからなのか。恥じらいでも何でもなかった訳だ。

「内部に抜歯したフルフルベビィの口腔が仕込んであるので、どんな大きさの殿方にでもフィットする仕組みになっている。今、君のは猛りに猛っているが、それが収まっても自動的に締め付けがきつくなって外れることはない。ちなみに専用の鍵を使わないで外そうとすると、内部に仕込んだ火薬が炸裂して取り返しのつかないことになるので気をつけたまえ」
「うわ危なっ……って、そうでなくて!! 誰が商品の説明をしてくれと言いましたか!? どうしてこんなモノをつけるんです!?」

「今出してもらっては困るのだよ。何しろ今度作る試作品の試験をしてもらわないといけないからな」
「試作品って……さっき言ってた携帯用自慰支援性具ですか?」
「その通りだ。試験時に枯れるまで射精してくれたまえ」
そう言ってツバキさんは煙草に火をつけた。
「ん……存外似合っているよ。惚れてしまうかも知れない」
「うん。よく見るとかわいい~。あたしも好きになっちゃうかも」
二人してあからさまな嘘を言う。
「ふざぎんなぁぁぁぁぁぁ!!11」
僕は思わず地団駄を踏んだ。するとちびゲリョスが揺れて、頭のトサカがカチカチと鳴った。

「わあ、すご~い。本物みたい~」
「そうだろう? 実はトサカの部分が一番苦労したのだよ」
「無駄に凝るなぁぁぁー!」
僕は更に地団駄を踏み続けた。それに合わせてカチカチカチカチカチカチ、と忙しなくトサカが鳴る。
「このままいくと、光ったりもするんですか~?」
「はは。流石にそこまではないな。だがいい案かも知れないな。光蟲でも仕込むか」
「ちっくしょおおおおおおおおおーーーー!」

カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ。

詰所内に僕の叫びとちびゲリョスのトサカ音がこだまするのであった……。



ちびゲリョスが生えてから三日後の夜。僕はツバキ工房の詰所にいた。件の性具の試作品が完成したのだ。今夜はツバキさんとカリン、そしてゲンさんもいた。ゲンさんは壮年の黄昏時くらいの年齢で、苦みばしったいい男だ。ツバキさんと同じように黒いシャツに黒いズボンと全身黒尽くめである。

ちなみに、僕はすでにインナーのパンツを脱いで、下半身はちびゲリョス一丁になっている。

「さて、大変長らくお待たせしたなポプラン」
ツバキさんが小さな鍵を弄びながら薄く笑う。
「ちびゲリョスを外して欲しいか? 私の靴先に口付けをして請うたら外してやらんことも――」
「そういうプレイは他所でお願いします」
ツバキさんの言葉を遮り、僕は邪険に応じた。

「ポプランくん、ご機嫌ななめ?」
カリンが小首を傾げる。
「ななめどころか、垂直若しくはオーバーハングだっつーの」
不機嫌極まりない口調で僕は言う。ご機嫌ななめなのは当たり前だ。僕はこんな仕打ちを受けてご機嫌になるような性倒錯者ではない。それどころか――妄想内では地上に存在するありとあらゆるプレイスタイルを実行したが――現実には正常位と後背位しかしたことがないほど性的には慎ましいのだ。性行為界のアプトノスと呼んでくれても構わない。

まったく、この三日間がどれだけ地獄だったか。排泄はちびゲリョスの口から出来るので問題はなかったが、毎日朝立ちする度にセガレに走る激痛だけは勘弁して欲しかった。時間が経つと締め付けが勝手に調整されるので、セガレが壊死するという悲しい結末を迎えることは免れたのだが。

「悪かったと思っている」
ひとつもそんなことを思っていない風な顔をしながら言い、ツバキさんがちびゲリョスの根元辺りにある鍵穴へ鍵を差し込んだ。軽く捻るとカチリと小さな音がして、ゲリョスがぽとりと床に落ちた。
「おおお……」
三日振りに再会したセガレに、僕は思わず感涙にむせびそうになった――ちょっと酸っぱい香りがするけど。

「ゲンさん、アレを」
「はい」
ツバキさんの言葉に応じて、ゲンさんが布のかかった物をテーブルの上に静かに乗せた。そして布の両端を摘み、ゆっくりと取った。
「こ、これは……」
僕はそれを見てほんの刹那、言葉を失った。そこには女性の下腹部があった。猟奇的な表現が許されるのならば、女性の臍下辺りから太腿の付け根辺りまでを切り取ったような状態のものがそこにあった。まあ実際の下腹部よりもかなり小さいし、色も薄桃色をしているので、すぐに作り物だと分かるのではあるが。

「ツバキ工房試作品第玖号、男性用携帯自慰支援性具・花梨式」
何故だか実に得意気にそう告げて、ツバキさんがニヤリとする。
「さあポプラン、存分に撃つがいい」
「撃つがいいって言われても……。いくらなんでも、これ相手じゃあ勃ちま――」
矢庭にツバキさんが花梨式を掴んで、その秘部を僕の目の前に突き出す。そこには、どう見ても数日前に見たカリンのアソコがあった。

ぺちん。そんな音がする――亀頭が腹筋をノックしたのだ。僕は愕然とする。『道具相手なのに……くやしいっ……でも、勃っちゃう……! バッキバキ』状態に陥った僕に対し、
「さあポプラン、早く入れてみてくれ」
などとツバキさんが急かす。
「ええと、ここで……?」
僕のそんな問いに、ツバキさん、カリン、ゲンさんが揃って頷く――どいつもこいつも、何だか目が輝いていやがるのは一体全体どういう了見だ?

「無論。上司命令だ」
「ポプランくん、ガンバ」
「男には理不尽だと思っていても、やらねばならぬ時があるんだよ」
三者三様の身勝手な言葉を聞いて、僕の中で何かがプツンと音を立てて切れた。そんなに僕の自慰を鑑賞したいですかそうですか。散々お預けを食らい、その上に理不尽な貞操帯装着。半ば怒り、半ばヤケになってしまい、もう何が何だか分からなくなってきた。
「分かりました……」
いいでしょう。見せてあげますよ。あなた達が引いてしまうくらいに壮絶な一人上手を。

「思いっきしスケベエになるぜ、今夜は!」
高らかにそう宣言し、僕はツバキさんの手から花梨式を奪うと、両手で掴んでセガレに振り下ろした。グチュという音と共に、僕は陰茎が包み込まれるのを感じた。装着完了。それじゃあ……。

僕の喘ぎ(ウタ)を聞きやがれっっっっーーーー!!!!

「カリン! カリン! カリン! カリンぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!! カリンカリンカリンぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ! クンカクンカ! スーハースーハー! スーハースーハー! いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ! カリンたんのライトブラウンの髪をクンカクンカしたいお! クンカクンカ! あぁあ!!
間違えた! モフモフしたいお! モフモフ! モフモフ! 髪髪モフモフ! カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
自慰支援性具のカリンたんかわいいよぅ!! あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!! ふぁぁあああんんっ!!
自慰支援性具の試作品が完成して良かったねカリンたん! あぁあああああ! かわいい! カリンたん! かわいい!あっああぁああ! いやぁああああああ!!! にゃああああああああん!! ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!! 自慰支援性具なんて現実じゃない!!!! あ……カ リ ンは 現実 じ ゃ な い? にゃあああああああああああああん!! うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!! いやぁぁぁあああああああああ!! はぁああああああん!! カメリア商会ぁああああ!! この! ちきしょー! やめてやる! ハンターなんかやめて…え!? 見…てる? 自慰支援性具のカリンが僕を見てる? カリンが僕を見てるぞ! 自慰支援性具のカリンが僕に話しかけてるぞ!!! よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ! いやっほぉおおおおおおお!!! 僕にはカリンがいる!! やったよツバキさん!! ひとりでできるもん!!! あ、自慰支援性具のカリンちゃあああああああああああん!! いやぁあああああああああああああああ!!!! あっあんああっああんあゲン様ぁあ!! ううっうぅうう!! 僕の想いよカリンへ届け!! ツバキ工房のカリンへ届け!」

変質者的な僕の叫びが、夜のカメリア商会に響き渡るのだった。


僕はソファに横たわっていた。もう動けなかった――ちなみにしっかりとインナーのパンツは穿いているので安心してくれていい。
「使い心地はどうだったかね」
「フウー」
「改善した方がいい所などは、どうかね?」
「ニャグー」
ツバキさんが何だか色々と訊いてくるが、体力とスタミナが底をついた今の僕に会話を要求するのは無駄である。
「仕方がない。これを飲みたまえ」
僕はツバキさんから差し出された小瓶を手に取り、中に入っていた液体を飲み干した。
これは……! この味は……いにしえの秘薬の味……!
瞬時にして僕の体は回復した。いやあ、つくづくヤバイ薬だよなあ、いにしえの秘薬って。

「会話が出来なくなるまではりきってどうする」
流石に、少しだけツバキさんは呆れていた。
「ポプランという男は戯れの出来ない男ですので……」
「戯れの塊のような男が良く言う。で、どうだったのかね?」
「え? ああ、もう凄いです。カノジョは」
僕はテーブルの上に寝かされた花梨式に目をやった。何やら色んな液体塗れになっているのが、哀れを誘う。
「中の具合が最高でした」

「内側には、先日君達が狩ってきたフルフルの皮が使われているんだよ」
ゲンさんが僕に言う。
「で、型はカリンの、ですよね?」
「それなんだが……」
何だか申し訳なさそうにゲンさんが頬を掻く。
「入り口――淫核とか陰唇の部分はカリンちゃんのを使ったんだが……諸般の事情があって、内側は俺のを使ったんだ」
「はい……? 仰ってることの意味が分かりませんが? 俺のって何ですか?」

「いやあ、俺の尻穴で採った型だよ」
実に爽やかな口調でゲンさんがとんでもないことをのたまう。それはそれは晴れた日の森丘から望む、限りなく青い空のような爽やかさで。
「そ……」
反面、僕の心の中はと言えば――雨の沼地のような有様だった。じゃあなんですか……僕はあんな恥ずかしい絶叫をしながら、男の尻穴を模したモノに幾度となく射精したというのですか――全身の力が抜けそうになる。

「あんまりキツイ冗談は勘弁してやってくれたまえ」
ツバキさんが言った一言に、ゲンさんがからからと笑う。
「ははは。すまんポプラン君。罪のない冗談だ」
「冗談なんですか? 良かった。灰になるところでしたよ……」
僕は胸を撫で下ろした。
「あんまり苛めないでやってくれ」
ツバキさんがたしなめるように言うが……貴女がそれを言いますか。そうツバキさんに言ってやりたかったが、またちびゲリョスみたいな変な試作品をつけられてはかなわないので黙っておいた。

「カリン? どうしたの?」
僕は向かいのソファに座り、何だかもじもじしているカリンに気が付き声をかけた。心なしか目が潤んでいるようだ。
「あの、なんかエッチな気分になっちゃって……」
「ええ?」
「だって、ポプランくんってば……あんなに何度も……あたしの中にだして」
いやいやいや。それ違うし。重大な事実誤認があるってば。
「発売されたら、たくさんの知らないおとこのひとに出されまくっちゃうんだよね~あたし……」
困ったような、それでいて何処か恍惚としたかのような顔でカリンは言う。この人ってば……やっぱりエッチだ。

「ところで花梨式の正式な名前はどうします?」
ゲンさんが口を開いた。
「そうだな。『男性用携帯自慰支援性具・花梨式』では対古龍用の兵器みたいな響きだしな」
ツバキさんが腕を組んで眉根を寄せる。
「ハンターホール、とかはどうだろう?」

「それじゃあ何だか分かりませんよ、ツバキさん」
僕も意見を出す。
「賢者の時間、とかはどうでしょう?」
「はは。ポプラン君は意外と固いね。でもそれじゃ自己啓発の書物みたいだよ。こういうのはね、あんまり深く考えず若干馬鹿馬鹿しいくらいの感じが丁度いいんだよ」
ゲンさんが楽しそうに笑う。
「オトモカリン、とかでいいんじゃないかな」
「採用」
すかさずツバキさんが言った。

「うわ早っ」
「響きも何となく可愛らしいし、オトモという辺りが携帯用というコンセプトにマッチしている。決定だ」
ツバキさんはそう言うと、煙草を取り出して美味そうに吸う。そして、名前と型を提供した本人のカリンはと言えば――相変わらず良からぬ妄想にハアハアしているのだった。




数ヵ月後。
ツバキ工房試作品第玖号男性用携帯自慰支援性具・花梨式は「オトモカリン」と名を縮められて正式に発売された。「オトモカリン」は口コミで徐々に男性ハンター達の間に浸透し、裏携行品として大ヒットした。

これに気を良くしたツバキさんは、男性用携帯自慰支援性具の第二弾を出したいなどと言い出した。
「今度は誰の型を使うんです?」
僕がやや呆れながらそう訊ねると、ツバキさんはいつものニヤリとした笑みを浮かべ、
「私のはどうだろう?」
などと言い出した。
「千切れるくらいにギチギチと締め上げる、上級者向けのオトモだ」
「それ何て拷問器具?」

僕は、それはそれは大きなため息をつくのだった。

-了-




【あとがき】

……という訳で「オトモカリン制作記」これにて仕舞いでございます。途中、目を覆いたくなるようなルイ○コピペがありましたがご容赦下さいませw なにせ今回の話のネタは、このルイ○コピペを見て思いついたので、どうしても入れたかったんです。

では、また。

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No title

まさかのルイズコピペならぬカリンコピペwww
夜中にも関わらず盛大に吹きました。
最近は就職先とのいろいろやり取りが有りまして、なかなかネットも巡回できない始末。コメントが遅れたことをお許しください。

cozame様へ

>コメントが遅れたことをお許しください。

とんでもありません。いつもコメントいただいてありがとうございます!
すごく励みになります。

就職が決まったそうで、本当におめでとうございます。公私共々に充実した生活が送れる
ようご祈念申し上げます。頑張ってくださいね!

では、また。
プロフィール

キリロクブ

Author:キリロクブ

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