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バサルモスが見てる2

「うおっ、出た!」 
俺は叫びながら、後方へ華麗に回転回避を行って、一瞬の内にバサルモスとの間合いを広げる――流石、「回避距離UP」スキルは伊達じゃあない……まあ、ジャスミンを置き去りにはしちゃったけど。
だって、しょうがないじゃない? 俺、狩猟弱者だもの――というのは本音で、ボウガンにはある程度の距離が必要なのだ、というのが建前である……あれ、言う順序が逆か?

「こらー! この人でなし!」
バサルモスの前でガンランスを構えつつガードを固め、ジャスミンが怒鳴る――お怒り、ごもっともである。
「援護させてもらう!」
ロイヤルエビィーガンを構えつつ、俺は凛と言い放った。だが、構えているのがエビ型のライトボウガンなので、いまひとつ決らない。
「恩着せがましく言うんじゃない!」
ジャスミンが非難する――逐一、ごもっともである。

そんなやり取りをしている最中にも、バサルモスはその巨体を捻り、タックルの準備に入っている。
「来るぞ、ジャスミン!」
俺が叫ぶのとほぼ同時に、バサルモスの巨体が、弓から放たれた矢のような鋭さで、ジャスミン目掛けてすっ飛んでくる。
次の刹那、岩と金属が衝突する派手な音が周囲に響き渡った。バサルモスのタックルを、ジャスミンが盾で防いだのだ。

彼女は元の位置から微塵も動いていない――流石「ガード性能+1」。何ともないぜ。
タックルを終えたバサルモスに、大きな隙が生じる。その隙を見過ごす程、彼女は初心なハンターではない。
ジャスミンはガード状態を保ちつつ、リヴァイアサンの切っ先でバサルモスの腹部を突き、続けて切り上げ攻撃を行う。そこから更にガード状態に戻り、突きを繰り出す。
惚れ惚れするようなガンランスでの連続攻撃。ジャスミン、かっこえーなー。

俺も負けてはいられない。見た目は冗談のようなロイヤルエビィーガンだが、水冷弾の連射機能はバサルモスにとっては脅威になり得るはずだ。
俺はトリガーに指をかけながら、素早くスコープを覗き込む。

「……うおっ?」
覗き込んだ途端、思わず声を上げてしまった。
スコープ内に、ジャスミンのお尻が映っていたからだ。
今の彼女はガードを固めるために前傾姿勢を取っているのだが、そのせいでお尻をこちらへ突き出すような格好になっている。すると自然、フォールドがずり上がってお尻が丸見えになってしまうのだ。しかも今のジャスミンは、本人の申告通りぱんつをはいていない。眼福この上もない。

「おいおい……本当にノーパンだよ」
俺は遅滞なく躊躇いなく、スコープの倍率を最大に上げた。形のいい、何も着けていない生のお尻がどアップになる。更に更に……ジャスミン版「魅惑色の柔皮」もちょっくら見えてる……。
「……」
思わず無言になってしまう。そして、三ヶ月程前二人で飲みに行って、勢いで朝チュンしてしまったことを思い出してしまった。

――普段強気なくせに、その晩は俺の腕の中で迷子になったアイルーの子さながらに、泣くような甘えるような声を上げていたジャスミン。特に後背位で攻め立てると、信じられないほどに乱れていたっけ。加えて何だか変なスイッチが入っちゃったのか「好き好き大好き超愛してる」とか言われたような覚えが……。

「なにボサっとしてるのよ!」
お尻が――あ、いやジャスミンが、バサルモスと対峙したまま俺を罵る。ああそうでした。今はクエストの真っ最中でしたね。思い出に浸っている場合じゃありませんでした。

「あ! まさか!?」
ジャスミンのお尻が、ぴくっと緊張する。
「お、おしり、見てるんじゃないでしょうね!?」
「……みてないよー」
「嘘だっ! 絶対に見てるっ。その言い方は絶対に見てる言い方! ああん、このヘンタイ、人でなし! 見るんじゃないっ!」
「……だからみてないよー」
目の前にバサルモスがいるから、お尻隠せないネ。

「セクハラしてないで少しは働け!」
「へいへい。分かってますですよー」
俺は考えなしに、取り敢えずトリガーを引いた。
「あ」
間抜けなことに、トリガーを引いてから気が付いたのだが、スコープにはジャスミンのお尻が映ったままである。この場合、弾が行き着く先は――もう何をかいわんや。彼女の生尻以外にない。

「ひゃんっ!」
出会ってから始めて聞くようなジャスミンの声だった。ちょっと、胸がきゅんとしたりする――。
スコープ内のお尻の左端辺りが、クックカウンターのような色に染まっていた。幸か不幸か、俺のロイヤルエビィーガンはろくに手入れもしていないので、弾道がぶれて直撃はせずに掠めただけらしい。

しかも、水冷弾は連射出来るはずなのに、何故か一発しか出なかったのも幸いした。……納屋の中で埃まみれになってたから、多分少し壊れているのだろう。まあ、結果的にはジャスミンの尻を破壊せずに済んだのでよしとする。

「こんのぉ……! クエストが終わったら、絶対あんたに竜撃砲いれるっ! 泣いて謝っても絶対にいれる!」
バサルモスの尻尾回転攻撃をガードしつつ、怒り状態のリオレウスのような勢いで、ジャスミンが物騒なことをのたまう。

「違うんだ! わざとじゃない!」
俺はスコープから顔を離し、誤解を解くため必死に言い募った。
「悪霊の気まぐれスキルが発動したんだよ、多分!」
「そのスキル、ボウガンにはまったく関係ないでしょうが!」
「そうだっけ? 良く知ってるな。ジャスミン、お前物知り博士か?」

などと不毛なやり取りをしている最中、俺の頭上を何かが飛んでゆく。耳障りな羽音。視線を斜め上に向けると嫌なものが見えた。尾の先端から伸びる巨大な針。忙しなく動く背中の羽。
皆の嫌われ者、ランゴスタだ。
ランゴスタは真っ直ぐにジャスミンの方へと向かってゆく……てか、俺のことはスルーかよ。ハイハイそーですか、自分は襲うに値しないハンターだと、ランゴスタさんは判断した訳ですね――などと俺が内心すねている間に、ランゴスタはジャスミンのすぐ近くまで寄っていた。

前門のバサルモス、後門のランゴスタ&俺――ジャスミン、絶体絶命である。
「ジャスミン気をつけろ! ランゴスタがっ!」
俺はジャスミンに注意を促した。だが、帰ってきたのは罵声。
「注意してるヒマがあったら撃ち落としてよ!」
怒鳴りながらジャスミンは砲撃を喰らわせる。バサルモスがアーオ、と鳴いて怯み、何歩か後ずさる。
「それもそうだ!」
俺はすぐさまスコープを覗き込んで、トリガーを引く。大丈夫、今度はジャスミンのお尻は映っていない。ランゴスタの気色悪い体がしっかり映っている。

――銃口から放たれた水冷弾が、ランゴスタの体に命中する。一瞬の間を置いて、ぱん、という音と共にランゴスタの体がはぜた。
「けっ。きたねえ花火だな」
スナイプ完了。俺はスコープから顔を離し、吐き捨てるように言った。
「サンキュー! 愛してる!」
羽音が止んだことで、俺がランゴスタを仕留めたのを悟ったのだろう。バサルモスに砲撃をかましながら、ジャスミンが弾むような声で背中越しに礼を言う。
「ふっ……」
ジャスミンの愛の告白に思わず俺は苦笑する。よせよ、こんな時に――。

……という夢を見たのさ。

ランゴスタは相変わらず優雅に飛んでいる――悲しいけど、これ現実なのよね。
「何故あたらんのじゃー!」
俺は壊れんばかりに、ロイヤルエビィーガンのトリガーを引きまくる。
「当たれ、当たってよっ! 今当たらなかったら、意味がないんだ!」
だが悲しいかな、掠りもしない。

ランゴスタが針を刺すべく、尾を反らす。まずい、あの位置だとジャスミンのお尻に――。
「このムシ野郎っ!」
裂帛の声と共に、俺はトリガーを引いた。気合が効いたのか、今度こそ本当に弾がランゴスタの体を捕らえる。
だが、遅かった。
すでにランゴスタの針が、ジャスミンの白いお尻に深々と刺さっていたのだ。一瞬遅れて、ランゴスタの体が、ぱん、という音と共に四散する。

「はうっ!」
ジャスミンの手から盾とガンランスが落ちる。そして、びくびくと体を痙攣させてうつ伏せに倒れてしまう。きっちりとランゴスタの麻痺毒を注入されてしまったらしい。
「いかんっ!」
俺は倒れたジャスミンの所へ前転で近寄る。別にふざけてる訳ではなく「回避距離UP」スキルが発動しているので、走るよりこの方が速いのである。

ジャスミンの砲撃で怯んでいたバサルモスが体勢を立て直し、のしのしと近づいてくる。
「ちっ!」
俺は水冷弾を再装填し、ろくに狙いも定めずに乱射した。すると何ともふざけたことに、全弾がバサルモスの額へ、しかも一箇所に集中して当たったのだ。さっきのまったく当たらなかったのは何だったんだ――このロイヤルエビィーガン、いい加減な所が何だか俺に似ていて、とっても腹が立つ。
バサルモスがアアーオ、と苦悶の声を上げて頭を振る。そして、そのまま地中へ潜っていく――とりあえず、危機は去ったようだった。

「ジャスミン! 平気か!?」
俺はジャスミンに声をかけた。
「へい……きじゃ……ない。……か、からだ……うご……かな……いよぉ」
地面にうつ伏せになり、四肢を痙攣させつつ何とか応えるジャスミン。

俺はジャスミンのお尻に目をやった。右の尻たぶに、ランゴスタの針が刺さっている。
すっげー痛そう。俺だったら「ッアーーーー!」とか何とか叫んでしまいそうだ。
針の上部には袋のようなものがくっついている。詳しくは分からないが、おそらく麻痺毒の入った毒嚢なのだろう。本体の方は弾を受けて四散したが、針と毒嚢だけはしぶとく残ってしまったようだ。

「とりあえず、こいつを何とかしないと……」
この針をこのままにしておいて、いいことはひとつもない。俺は折ってしまわないよう、慎重に針を抜いた。
「あ……ああ……」
ジャスミンの声が震える。
「……よし、抜けた」
無事針を抜き終えると、俺は膝をついてお尻に顔を寄せた。そしてそのまま、傷に口をつける。

「いや……な…な、に……するの……?」
ジャスミンが羞恥の声を上げるが、それには答えず傷口を吸う。血が入ってきて、口内が少しだけ鉄臭くなる。適当な量の血を含むと口を傷から離して、吐き捨てる。麻痺毒のせいか、舌がぴりぴりとする。
「毒を吸い出しておいた方がいい」
俺はそういうと、再び傷に口をつけた。

「あ……あん……」
俺の献身的な治療に、ジャスミンが艶っぽい声を上げる。何だかお尻がうっすらと汗ばんでいる。
「あ……」
傷口を吸う度にジャスミンが悩ましげな声を上げ続けるので、変な気分になってしまいそうだ。

「恥ずかしい……よ」
ジャスミンの息が少し荒くなっている――気が合うな。俺も何だか恥ずかしいよ。
呂律の方は先刻よりもだいぶ回り始めているようだ。体の痙攣もほぼなくなっているように見える。だが、油断は禁物なので、しばらく毒を吸い出す作業を続けた。

「弾、当てちまってごめんな。ジャスミン」
毒を吸い出すのを終えると、俺はポーチから傷薬を取り出し、水冷弾によって出来てしまったミミズ腫れに塗った。ランゴスタに刺された部分にも塗ると、両の手のひらで、ゆっくりと円を描くように優しく薬を塗り広げる。

「はあ……はあ……ああ……」
ジャスミンの声が感に堪えないように聞こえるのは……気のせいだと思う。
俺が手のひらを動かす度、彼女の体が引き付けを起こしたかのように震える――まだ毒が残っているのか?
「まだ、痺れるのか?」
心配になって訊いてみる。

「……ううん。もう、たぶん平気」
そう言ってジャスミンは立ち上がろうとする。だが、体がふらついて倒れてしまう。俺は膝立ちのまま、倒れてくる体を受け止めた。
「あはは……やっぱ駄目みたい」
俺の腕の中で目をとろんとさせ、ジャスミンが妖しげな口調で言った。

「解毒剤も飲んでおくか? ランゴの麻痺毒に効くかどうかは分からないが」
「うん……」
俺はジャスミンの体を左腕で支えたまま、ポーチから解毒剤の瓶を取り出した。蓋を開け、口元へ瓶を寄せてやる。
「飲ませて……」
「だから、瓶持ってやってるだろ。早く口つけなよ」
「飲ませてよ……………………クチで」
艶っぽく、だが最後の部分だけは少しはにかむようにジャスミンが言った。

「……え?」
軽く混乱する俺の首に、ジャスミンが両腕を回す。吐息が触れるほど、顔が近い。
「口移し、して欲しいって言ってるの」
「え? え?」
「ああもう、じれったい!」
ジャスミンはそう言うと、俺の手から解毒剤をかっさらい、ぐびっと飲む。そしてボーとしている俺の頬を両手で挟むとそのまま顔を寄せ、唇を押し当てて来た。

次の瞬間、ジャスミンの口内から俺の口内へと解毒剤が流れ込んできた。何が何やら分からないまま、俺はにがみの強い液体を嚥下した。
そして、更に――何か生暖かいものが入ってくる。ジャスミンの舌だった。口内で、彼女の舌がえらく無遠慮な動きをする。捩れたり、尖ったり、絡みついたり。俺の舌、陵辱されちゃってるよ……。

「あなたが、いけないんだからね……」
唇を離したジャスミンが、軽く俺を睨む。
「訳分からん。何でだよ?」
「私のおしりを視姦したり、水冷弾や針で責めたり、それだけじゃ飽き足りず、吸ったり、擦ったりして……」
「……針責めは覚えがないんだが?」
「おかげで、変なスイッチ入っちゃったじゃない……」
少し切なげな表情をすると、ジャスミンは俺の手を取り、フォールドの下へと誘う。辿りついた先は、ジャスミンのうてな――そこは驚き、息を呑むほどに溢れていた。

狩りの最中は、異様なほど精神が高揚しているものだ。そんな時に、性に絡む刺激を与えられて変な方向に気持ちと体が高ぶってしまった、ということなのだろうか。

「はあ……」
桃色に染まっているかのような声が、ジャスミンの口から漏れ出る。何の気なしに指を少しだけ動かしてみると、体をびくっと震わせ、潤んだ瞳で俺を見上げてくる――そして、そのまま顔を寄せてきて、唇を重ねる。今度は俺の方から舌を差し込み、先刻彼女の舌にされたことを返してやった。俺の舌が絡みつく度、ジャスミンは肩を震わせる。

もう、止まらなかった。

俺達はここが狩場だということ、それに今がクエスト中だということなど綺麗に忘れて、性衝動の赴くまま無我夢中で舌を絡ませあった。

【あとがき】

……という訳で明けましておめでとうございます。
きっちり年内に更新して〆ようと思っていたのですけれど、知人と狩りとかしてたらご覧のありさまってやつですよ。

まあこんな感じの私ではありますが、今年もよろしくお願いします。

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新作ktkr!!!


キタ.━━━━━━━━━━━━━━━┓
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バサルモスだけではなく、自分もこの小説自体をガン視している事をお知らせいたしますww
なんというか、魅惑的で官能的な文章が書ける方は本当に尊敬してしまいます。自分には書けるとは思えないので...orz
まぁそのぶんこうやって他の書き手さんの文章を読む事で満足してるんですがねww

年が明けましたがかなり寒い三箇日になるそうです。
お体には充分気を配り、無理をなさらないようにお過ごしください。

cozame様へ

>>cozame様

「ガン視」していただいてありがとうございますw 励みになります。

ところでよろしければcozame様のブログのURLを教えていただけますか?
一応お名前で検索して、ここだと思しきブログを閲覧してみました。武器の小説を掲載なさっていたので多分間違いはないと思うのですが。

ではまた。
プロフィール

キリロクブ

Author:キリロクブ

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