スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バサルモスが見てる1

さて、今年も残すところ一週間を切りました。
そんな暮れも押し迫った中、モンハンベースのお話しをアップしたいと思います。

テーマは「スラップスティック調エロコメ」。上手くいったかどうかw

タイトルは「バサルモスが見てる」です。




その日、俺はバサルモスを狩るため「狩友」のジャスミンと共に、火山へ来ていた。
ジャスミンが岩竜の涙をご所望なので、微力ながらお手伝いという訳だ。

まずは支度のため、二人でベースキャンプに入った。

ジャスミンは女だてらに腕の立つハンターで、主な得物はガンランス。防具はザザミZがお気に入りで、「ガード性能+1」「根性」のスキルに加え、珠で補正をかけて「ガード強化」までつけるという念の入れようだ。まあ「鈍足」のマイナススキルは残ってしまうが、そこは愛嬌ってものである。

一方の俺は、ガンナー仕様のメルホアZ一式に身を包んでいる。好きな武器はライトボウガン――というかライトボウガンしか使ってない。
それは何故かと訊ねたら――ヘビーボウガンは重くてだるいし、弓は狙っても当たらないし……というのが理由である。なにせ不器用ですから。

え? 近接武器? 何それおいしいの――と、それは冗談だが、モンスターが怖くて近寄れないので無理である。よく仲間達から「もうハンターやめれ」とか言われるが、さっぱり意味が分かりません。
第一、ハンター辞めたらお金なくて飲みに行けなくなっちゃうし、そも俺に言わせれば双剣とかでモンスターの懐に飛び込む神経の方がどうかしてるってーの。

という訳で、俺が使えるのはライトボウガンだけということになる。無論のこと消去法で選んだだけでなく、好きっていうのもライトボウガン一辺倒である大きな理由だ。
特にアイルーヘルドールのキュートなデザインにメロメロで、いつも抱っこして寝ているぐらい――というのは三割方ウソで、本当に好きなのはクックカウンター。一緒に横たわって頬擦りしながら眠りに落ちるのが至福だったりする――でも今日の相手はバサルモスなので、泣きながらエビの真似したフォルムのロイヤルエビィーガンを担いできた。

防具のスキルは「高速剥ぎ取り&採取」及び「罠師」。それと敵から素早く逃げるため――いや、華麗に攻撃を避けるために珠をつけて「回避距離UP」と「回避性能+1」を実装している。「悪霊の気まぐれ」とかはめんどくさいのでなかったことにして放置してある。
加えてモドリ玉も抜かりなく準備してある。もちろん敵から素早く逃げるため――いや、万が一戦術的撤退を余儀なくされた場合の保険である。

そんな装備の二人組なので、自然、彼女が前衛で俺が後衛となる。女性を前に押しやるなんて……と紳士な方は仰るかも知れない。だが、ハンター業界に男女の隔てはない――要は適材適所で、ジャスミンはガードの権化ともいうべき蟹一式防具にガンランス。対して俺は、逃げ足だけはG級のスキル付きやっつけ防具にライトボウガン。これはもう、俺は後ろにすっこんでるのが最も理に適っているというものだ。

「……さっきから何ブツブツ言ってるの?」
ジャスミンが腰に手を当てながら訝しそうな目で俺を見る。肌は抜けるように白く、ほっそりとした輪郭の中に配置される目鼻立ちはえらく整っていて、勝気そうな黒い瞳が印象的である。髪の毛も、瞳と同じ黒。艶々としていてとても綺麗な髪の毛だ。

ほぼ全身を青紫色にしてしまうザザミZ一式だが、フォールドとグリーブの間だけは地肌が露出している。防御の点から考えれば、すべて覆ってしまった方が得策のような気もするのだが、どうやらハンターの動きを阻害しないために必要な措置らしい。防具職人達の間では絶対に覆ってはならない領域、略して「絶対領域」などと呼ばれているとかいないとか。
まあ、男側からしたら、絶対領域だろうがなんだろうが、お肌を拝ませてもらえばそれで満足というものである。

「いや。ちょっと頭の中で哲学をしていた」
いい加減なことを言いつつ、俺はジャスミンの太腿を無遠慮に眺めた。その堂々たる視線に対し、彼女は軽く睨みをきかせる。そして、少し前かがみになりながら両腕で太腿を隠してしまう。
「何すんだよ」
「それはこっちのセリフよ。堂々と見るんじゃない、スケベ」
目をきゅっとつむり、べーと、ジャスミンが舌を出す。

「じゃあ、今度からはこっそり盗み見る」
「そういう問題じゃないでしょ。ばか言ってないで、そろそろ出発し――あ、あれ?」
ジャスミンが急に素っ頓狂な声を上げた。後ろ手で腰の辺りをまさぐっている。
「やだ……うそ……忘れた?」
何やらブツブツと一人ごちている。

「何だ、クーラードリンクでも忘れたのか? 俺の飲み残しでよければ差し上げるが。まあ、プレミアが付くので有料になるけどね」
「ばか」
ジャスミンは、俺の紳士的な提案を一言で斬って捨てた。
「クーラーとか、そんなんじゃないわよ……困ったなぁ」
何だかモジモジしている。若干、頬が赤くなっているようだが。

「いや、まあクエストには関係ないからいっか……」
「平気なのか?」
「まあ、平気と言えば平気……時間もあまりないし、とにかく行きましょ?」
そう言ってジャスミンは、ガンランス「リヴァイアサン」を担いで、俺の背中を押す。何だか釈然としないまま、俺はロイヤルエビィーガンを抱きかかえて歩き出した。


バサルモスは岩に擬態しているので、注意していないと気付かずに素通りしてしまう恐れがある。
俺とジャスミンは丹念に各エリアを探索した。だが、今日のバサルモスは擬態が上手な、えらく練れたバサルモスのようで、なかなか見つけることが出来ない。

「いねえなあ……しかし暑いなあ……」
俺は手でパタパタと顔を仰ぎながら呟いた。火山地帯は、ただそこに居るだけで体力を消耗する。クーラードリンクを使用しても体力の消耗を完全に防ぐことは適わない。

それはそうと、先刻から気になっていることがある。

何故か今日に限って、ジャスミンが俺の後ろを歩いているのだ。
いつもはジャスミンが先頭で、俺が三歩後ろを歩いて影踏まずってな感じで進むのだが――何だか今日は、ジャスミンの方がしおらしく三歩後ろ辺りを歩いている。亭主関白な夫とその妻みたいな構図で、いまいち落ち着かない。

「なあ。俺の後ろを歩くお前って、何だかとってもらしくないんだが?」
「そうお? 別にいいじゃない、たまには。私だって、しおらしくしたい気分の時があるの」
目を合わせずにジャスミンが言う。
「意味分からん。しおらしくってのは気分でするもんなのか?」 
「するもんなの!」
語気が荒い。滅茶苦茶強い。全然しおらしくない。

「ところでさ。あなたに、ちょっとお願い的な命令っていうか、命令的なお願いがあるんだけど」
「それ、どっちも似たようなものじゃあないか……? それに命令って、しおらしくしたい気分はどこ行っちゃったんだよ?」
やや脱力しながら俺は言った。
「つい今しがた終了。残念でした」
生真面目な顔つきでジャスミンがのたまう。

「で、そのお願い命令の内容なんだけど、今日だけ――」
「今日だけ?」
「あなたが前衛で、私が後衛ってのはどう?」
俺は唖然とした。実にさらっと、とんでもないことを言いやがるよ、このお方は。

「そういうのキライ?」
ジャスミンは微笑みつつ、可愛らしく小首を傾げた。
「キライじゃないけど……キライじゃないけど、実力的に無理! ……ってかスキー?キラーイ?の問題じゃないだろう。そもそもお前、誰にもの言ってんだ? 俺だぜ? この界隈では並ぶ者なし、と言われる程のヌルいハンターの俺に、前衛なんか務まる訳がなかろーが」
俺は朗々と述べ、胸を張った……いや、胸張って言えるようなことじゃないのは百も承知だが。

「それに、俺がライトボウガンでお前はガンランス。この組合せで、何故俺に前衛をやれというかね。それが、どんだけ無意味なことか分からんお前でもあるまい? 第一お前はどうすんだよ? ガンランスの砲撃じゃ届かないだろうが」
「エールを送るよ」
「応援はいらんから戦ってくれ。頼む、頼むよぉ」
俺は哀願した……何だかハンターとして、人として、男として何とも情けないが。

「だって、仕方ないじゃない」
そんな情けない俺に対し、ふてくされたような、どこか観念したかのような調子でジャスミンが応じる。
「何がどう仕方がないんだ? あーん?」
「……ぱんつ、忘れちゃったんだもん」
「……あーん?」
一瞬、言っていることが分からなくて、俺はジャスミンを見つめてしまう――瞬きもせず。

「だからぁ、はいてくるの忘れちゃったの! ぱんつをっ!」
顔をアメザリボウガンのように真っ赤にしながら、ジャスミンが叫ぶように――いや「ように」ではなくて実際、叫んだ。
「え、えーと、はいてくるの忘れちゃったの? ぱんつを?」
気圧されながら俺が訊き返すと、頬を赤く染めたままこくん、と頷く。

「じゃあ、その不自然なまでに丈の短いフォールドの下には、何もはいてないの?」
こくん。
「じゃあじゃあ、その少し動いたら中が見えちゃいそうな、丈の短いフォールドの下は生まれたままの――」
「分かってて何度もきくな! このヘンタイっ!」
俺の言葉攻めに、ジャスミンがブチ切れた。
「私が前衛だったら、その、あの……後衛のあなたから、見えちゃうじゃない! だから前衛やってって言ったの!」
「そりゃそうなんだろうけどさ……」

しかし、ぱんつはいてくるのを忘れるとは恐れ入る……。いい加減さだけなら人後に落ちない俺だって、流石にそんなもんは忘れたことがない。
「お前なあ……うっかりってレベルじゃねーぞ、その忘れもんは」
「寝坊して慌ててたから――」
この上もなくバツが悪そうな感じでジャスミンが言った時だった。

『シギャアアアアアアー!』

突然、耳をつんざくような音と共に、俺達のすぐ脇の地面が盛り上がり、巨大な岩のようなものが踊り出た。さんざっぱら探してたバサルモスが、いきなり地中から沸いて出てきたのだ。

コメントの投稿

非公開コメント

No title

お初に書き込みさせて頂きます、cozameと申します。
楼蘭さんのブログからすっ飛んで参りましたwww

強気でドジっ娘で銃槍遣いで、しかも今流行のツンデレですかww
読みながら2828してる自分が気持ち悪くてたまりませんwwwどうしましょうwwwwww

自分も僭越ながら書き物をブログにて書いている身ですが、MHの小説は書いたことが無かった為、この前初めて書かせてもらいました。すると、しばらくのうちに熱が冷めていたMH熱(40.2℃の重症)が一気に再来し始めましたw
自分は今は「○○縛り」にハマっており、今回は楼蘭さんに触発されて始めた“ヘヴィボウガン縛り”と平行して、一度やったことが有るにも関わらず“銃槍縛り”を行なっております。
最近は忙しくて前のようにどっぷりとMHworldにはまる事が出来ていませんが、そのぶん皆様のこうした小説を読ませていただくことによって鬱憤を晴らしている次第でございます。
これからもちょくちょぅ覗かせていただきます。
長文失礼いたしました。




P.S めっちゃネコかぶってるから、次からは大分コメントがはっちゃけるかもしんないwww

No title

明けましておめでとうございます。

今年も恙無く、それでいて新鮮な文に出会える事を楽しみにしております。

本年も宜しくお願いいたします。

あけましておめでとうございます

>>cozame様
明けましておめでとうございます。感想をお寄せいただきましてありがとうございます。今度、私もcozame様のブログにお邪魔させていただきますね。
今年もよろしければお付き合い下さい。

プロフィール

キリロクブ

Author:キリロクブ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。