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ダス・フェアローレネ・パラディースⅡ-オルガチェイン 3 -

-3-

翌日、ジェイはガレオスSシリーズに身を包み、砂漠に赴いた。
背負っている武器は、D・V・P――ダス・フェアローレネ・パラディース。
数々の雌飛竜を服従させてきたこの淫靡なガンランスは、ガンチャリオットをベースに不埒な改造を施したジェイのオリジナル品だ。

番いのディアブロスが縄張りにしている場所はバズから聞いてあったが、ジェイはすぐにそこへは向かわず、途中にあるオアシスに立ち寄った。今回、共に狩りをするパメラという名の女ハンターと落ち合うためである。

オアシスに着いたジェイは辺りを見回してみたが、それらしい人影は見当たらない。
突っ立っていても仕方がないので、手近な岩に腰を下ろして待つことにした。砂漠特有の強烈な日差しが、じりじりとジェイの体を焦がすが、身に着けているアーマーのスキルの恩恵でほとんど苦にならない。
 
約束の時刻をやや過ぎた頃、オアシスに向かってくる一つの人影が見えた。まだ距離があるので明確には分からないが、おそらくパメラであろう。
やがて顔が見えるくらいの所まで、距離が詰まると、
「お前さん、糜爛亭のジェイかい?」
と先方が声を掛けてくる。ハスキーな声だった。

「確かに俺がジェイだが、糜爛亭の、は余計だ。パメラか?」
立ち上がりつつ、ぶっきらぼうな口調でジェイは応じた。
「ああ。あたしがパメラだ」
歩みを止めつつ、パメラが返す。ガブラスーツに身を包み、背中にはフルフルホルンを背負っている。ジェイよりも頭半分ほど背が高い。

ウエストからヒップの辺りのラインと、スーツの胸元を押し上げる二つの巨大な膨らみが女であることを主張してはいるものの、腕と脚は男のそれで、ラージャン似の体付きをしていた。
とは言え、顔の造作がまずいかと言えば、そんなこともなかった。髪型と髪の色はヘルムを被っているせいで分からないが、綺麗に生え揃った茶色の眉に琥珀色の瞳、通った鼻筋にやや厚めの唇をしており、若干エラが張り気味ではあるものの、綺麗な部類に入る顔をしている。

「今回はよろしく頼む」
ジェイは右手を差し出した。
「ああ、こちらこそ」
パメラがジェイの手を握った。途端、ジェイの手は物凄い締め付けを覚える。男でもなかなかお目にかかれない程の握力の持ち主だが、当のパメラは涼しい顔をしている。

別に張り合う訳でもないのだが、ジェイも無表情のまま右手に力を込めた。みしり、と二の腕から音が聞こえてきそうなほどに筋肉が膨張する。
不意に、パメラが軽く笑みを浮かべながら手の力を抜いた。それに合わせてジェイも力を抜く。

「あんたのことが気に入ったよ、ジェイ」
楽しそうにパメラが言う。
「大抵の男が、痛みで顔をしかめる。あたしと握手をして顔色一つ変えなかった男は、あんたが初めてさ」
「……本気の握手が出来る女に出会ったのは、俺も初めてだ」
「それ、誉めてるのかい?」
パメラがむくれたような顔をする。

「勿論。それはそうと、君に一つ聞きたい。飛竜に「オルガ・チェイン」を繋いだことはあるか?」
「いや、初めてだよ。あんたは?」
「前に二回程ある。仕切りは俺に任せてもらえるか?」
「ああ。頼むよ」
「分かった。では、早速行こうか」
ジェイはそう言って歩き出した。パメラも続く。
二人は「躾」のプランを練りながら、ディアブロ夫婦の縄張りへと向かった。

                                                        -続く-

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