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ダス・フェアローレネ・パラディースⅡ -オルガチェイン 2 -

-2-

「待たせたな……まあ、俺は早漏気味だから、大した時間でもなかったろうが」
男性自身を濡れたてぬぐいで拭きながら、バズがニヤリとする。
「終わってから呼べ――で、獲物は?」
「ディアブロスを番いで納品。しかも「オルガ・チェイン」で繋いで、だってさ」
「……随分と条件が厳しいな」

ジェイは眉根を寄せた。
ディアブロスを性具として納品するという事だけでも難儀する内容であるのに、それを雄と雌の番いで、おまけに「オルガ・チェイン」を繋ぐとなると更に厳しくなる。
「どう使うつもりなんだ」
「野暮なことを聞くもんじゃないぜ、ジェイ」

バズが、ちっちっちっと右手の人差し指を左右に振る。
「商品をどう使うのかなんてのは、お客様の勝手。詮索をしないのがうちのルールだ。お前だって、飛竜をオカズに皮つるみしてます、なんて他人に言いたかないだろ?」
「……やかましい」
ジェイがそっぽを向く。

「歪んだ性癖は、背徳感を抱きながらこっそりと嗜むのが粋ってもんだ」
「……お説はごもっともだが、お前が言うな。俺の前で堂々と歪んだ性癖を晒しているくせに」
「人聞きが悪いなぁ。タイミングが悪いだけだ。俺がお楽しみの所に、お前が折り悪くやってくるだけだろう」
実に心外そうな顔でバズが抗議する。

「くだらんことを――それより、一人でチェインを繋ぐのは物理的に無理だ」
「そんなことは分かってる。だから今回は助っ人を呼んである」
「助っ人……? 珍しいな」
ジェイがそう言うのも尤もで、基本的に糜爛亭の仕事は単独で行う。別にジェイが孤高のハンターを気取っているからではなく、バズの店はギルドからつま弾きにされているため、ハンターを集めようにも中々集まらないのである。そもそもハンターとしてそれなりの腕前で、おまけに飛竜の調教まで請け負う変態など、火竜の天燐なみに稀少なのであるが。

「だろ? しかも女だ」
バズの意外な言葉に、ジェイは少なからず驚いた。以前にも数える程だが、他のハンターと協同で「原料」を卸したことはある。だが、その時のハンターはいずれも男だった。

「狩猟笛使いのパメラちゃんだ。雄の調教にかけちゃあ、この辺で右に出るヤツはいないだろうな。まあ、雄の調教をするヤツがどれだけいるかは知らんが。それはともかく、ハンターとしても、かなりいい腕だぜ――少々変わり者だがな」
「変わり者? この店に絡んでくるのだから、変わり者なのは当たり前だろうが」
ジェイがやや呆れたように言う。
「まあ、そりゃそうなんだが、な。まあ、とにかく気をつけてくれ」
何故かバズは、曖昧に笑うだけだった。そんなバズの様子に少しだけ釈然としないまま、ジェイは店を後にした。

                                                        -続く-

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