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オトモカリン制作記 其の参


「やっぱりフルちゃんの頭って、男の人のオチ○チ○そっくりだよー」
再びカリンさんが直截的この上もない台詞をのたまいながら、フルフルの首にナイフを入れる。そういうことを言いながらナイフを入れるのは、男への精神的暴力に等しいので是が非でも止めて欲しい――思わず自分のナニにナイフを差し込まれる様を妄想して、前屈みになってしまう。

そんな様子が、腰が引けてるように映ったのだろう。
「臆したかポプラン」
そうツバキさんが言う。またこのパターンかと僕は少々うんざりしながら、
「誤解ですってば。カリンさんが妙なことを言うから、痛い妄想に襲われただけです」
と答えた。

「ふふ。君のはこんなに大きくあるまい? なのに、自分のモノを重ね合わせるのはいかがなものかな」
「どういう言われようですか。そうやってお笑いになりますけどね、僕のだってそう捨てたモノじゃ……ってそうじゃなくて、第一こんなにナニが大きかったら防具はおろかインナーも着られないじゃないですか。いやその前に日常生活が送れないですよ」
「君は実にバカだな」
バカって言ったね、お袋にも言われたことないのに――そう言ってやりたかったが、ツバキさんの心底呆れたような顔に僕は大いに傷ついてしまい何も言えなかった。粗○ン呼ばわりされた挙句、バカ呼ばわりのお土産までつけられて、これで傷つかない男などいない。

「あは。上手にムケました~」
そんな傷心の僕を尻目に、カリンさんがフルフルの皮を手にしながら実に聞き捨てならん台詞を口にする。どうせ僕のは少し、ほんの少しだけだが被ってますよ――まあ逐一反応してしまう僕も僕だとは思うのだが、場所が場所だけについ過敏になってしまう。
「ふむ。見事にムケたな」
「えへへ。あたし、こう見えてもムクのはうまいんですよー」

女二人が、人の気も知らんとデリカシーを欠く台詞を連呼する。
「ムケるムケるって、氷樹リンゴじゃあるまいし」
ついつい険のある口調になってしまう。
「何おこってるのー?」
カリンさんがキョトンとした顔で僕を見る。
「難しい年頃なのだろう」
フルフルの首にナイフを入れながら、ツバキさんはそう言った。

「わあー、ツバキさんすごいー」
カリンさんがツバキさんの手つきを見て驚きの声を上げる。確かに彼女のナイフ捌きは凄く、みるみる内にフルフルの首の皮が剥ぎ取られていく。仕損じというものが一切なく、数分針もしない内にフルフルの首はズルムケ……いや、すべて剥ぎ取られた。

皮を剥ぎ取られたフルフルは哀れを誘うのと同時に、完ムケでいいなあという下品な羨望をも誘ったりする。
「君もボケーとしていないでやりたまえ」
ケルビのなめした皮でナイフを拭きながらツバキさんが言う。僕は慌てて剥ぎ取り用ナイフを手にし、フルフルの背中へ刃を入れた。慎重の上に慎重を重ねて皮を剥ぎ取りにかかる。そして僕は見事フルフルの皮の剥ぎ取りに――失敗した。
「……じょうずにムケなかったね。でも気にしなくていいと思うよ」
「ほっといて下さい……」
慰めを装ったカリンさんの追い討ちに、僕はうな垂れるしかなかった。




「いつつつっっ……」
湯につかりながら、痛む箇所を擦る。腹部には巨大な青あざができている。このあざが、カリンさんのハンマー「近衛隊機械鎚」の拵えたものであることは言うまでもない。

現在僕がいるのは、カメリア商会の建物内にある風呂場だ。従業員への福利厚生の一環として用意されたもので、いつでも利用が可能というかなり太っ腹な設備である。
広々とした浴室の床は全て木張りで、「アントニオヒノキ」という香木が使われている。湯が張ってある浴槽にも同じ木が使われており、かぐわしいアントニオの香りが湯煙とともに立ち上って浴室に満ちている。天井からは雷光虫を入れたケージがいくつもぶら下がっており、浴室の中をあえかに照らし出していた。

今は時間帯が深夜のせいか、僕の他には誰もいない――というかツバキ工房の面子意外の人間は、皆とっくに帰宅していた。
フルフル狩りが終わって三人でカメリア商会に戻ってきた頃には、夜もだいぶ更けていた。戻るとツバキさんは僕に、
「疲れと汚れを落としてきたまえ」
と、風呂を勧めた。サディスティックな表情で弾を撃ったりしていたツバキさんではあるが、優しい一面もあるらしい。

「上がるか……」
体も十分に温まったので湯船から出ようと立ち上がった。すると、出し抜けに浴室の戸が開いた。
「な……」
開いた戸の方へ目を向けて、僕は唖然とした。全裸のカリンさんが立っていたからである。思わず僕は再び湯の中に体を沈めてしまう。

「ポプランくん、湯かげんどうおー?」
屈託のない口調でそう言いながら、カリンさんが入ってくる。手にタオルを持っているが、それで体を隠すこともしない。大きいくせに少しも垂れていない形の良い乳房が、派手に揺れながら近付いてくるのを目の当たりにして、僕は思わず唾を飲み込んだ。

「ん? 顔がずいぶんあかいよー? お湯、熱いのかな?」
「いや、丁度いいです……ってそれより僕、男なんですけど?」
そう言って僕は一応、紳士ぶって少しだけ顔を反らした。
「ん? 知ってるよ?」
「恥ずかしくないんですか?」
「ぜんぜん。なにが恥ずかしいの?」
こともなげにそう言うと、カリンさんは浴槽の脇に置いてあった桶で湯をすくって体へとかける。瑞々しい肌が湯をはじくさまを、チラチラと僕は盗み見た。

「今日はホントにごめんねー。ハンマー当てちゃって」
カリンさんは風呂に備え付けてあった抗菌石をタオルに包み、全身を丹念に洗い始める。
「痛かったでしょう?」
タオルが、豊かな乳房を押し上げ、引き締まった腰周りを撫で、むっちりとした太腿に伸びる――そんな様を目にしているうちに、僕のムスコが湯の中で勢いよく立ち上がった。勢いが良すぎて、反り返ったムスコの頭が腹のあざをピタンッと叩き、僕は思わず、
「いつつつ……」
と声を漏らしてしまう――親に手をあげるとは、とんだ愚息である。

「痛む? だいじょうぶ?」
カリンさんが浴槽の縁に両手をついて、身を乗り出すようにして僕の顔を覗き込んでくる。僕は、すぐ目の前にあるカリンさんのおっぱいの迫力に圧倒され、
「大丈夫だったんですけど大丈夫じゃなくなって……痛みも少しは引いてたんですが、また痛くなりました」
と訳の分からない返答をしてしまう。

「ポプランくんの言ってること、よくわかんないよ?」
困惑した顔をしながらカリンさんは言うと、桶で湯をすくって体へかけた。そして、体を流し終えると浴槽の中へ入って縁に腰をかける。
「それから、そんなていねいな言葉使いしなくていいよー。名前も呼び捨てでいいよ。いっしょに狩りをしたら、もう仲間でしょ?」
「それはそうですけど……」
僕がそう言うと、カリンさんの表情が少し淋しげに曇った。

まずい。他所行きの言葉使いがまずかったか――僕は頭の中でそう呟いて、あわてて軌道修正することにした。
「ほら、アレだよ……シャイってやつ? 僕、案外人見知りするんだ」
「そうは見えないけどなー」
カリンさんの表情が明るくなったので、とりあえず僕はほっとした。

「そういえば、カリンさ……カリンは何でカメリア商会に入ったの?」
ふと思いついて、僕は訊いてみた。
「以前はとある猟団にはいってたんだけどね~」
少しだけカリンは苦笑いをした。
「あたし不器用だから、仲間を必ずハンマーで飛ばしちゃうんだよね。注意してるつもりなんだけど、絶対に飛ばしちゃう。なぜか離れて戦ってるガンナーの人まで飛ばしちゃうんだよね」
「それは――」
ヒドイ、と僕は喉まで出かかった言葉を飲み込む。

「そんなんだから、誰に声をかけても一緒に狩りにいってもらえなくなっちゃって……」
「……」
「そんな時に、たまたま知り合ったツバキさんが、カメリア商会に入らないかって誘ってくれたんだー。あ、そういえばツバキさんだけは吹っ飛ばしたことないな~」
そう言ってカリンはえへへと笑った。だが、すぐにその笑顔は引っ込み、今度は真剣な、そしてどこかすがるような表情で僕の顔を見つめてくる。

「ねえ。ポプランくん。もしもあたしが仕事抜きで狩りへ行こう、って言ったら、一緒に来てくれる?」
カリンの表情と口調はどちらも切実であった。おそらく、誰に声をかけても尽く断られてきたのだろう。僕の答えを待つカリンの体は、怖がるかのように小さく震えていた。
彼女のハンマーを腹に喰らった時の痛みは、リオレイアのサマーソルト直撃に勝るとも劣らない程のもので、正直なところ二度と味わいたくないと僕は思う。しかし、今の彼女を見ていると、とてもじゃないが断ることなど出来なかった。

「うん。いいよ」
僕はそう言って頷いた。下心がなかったと言い切る自信は、まったくもってないのではあるが。
「ほんと!?」
カリンの顔が、ぱっと明るくなる。
「でも、今日の狩り見てても分かると思うけど、僕はかなり役に立たないよ? 装備G級、腕前下位。それでもいいの?」
妄想力と勃○力には自信ありだけどね――とこれは心の中に留めておく。

「役に立たないなんて、そんなことないよー。ありがとう。うれしーよ。あ、そう言えばポプランくん」
「何?」
「あたしのおっぱいさわりたい、って言ってたよね?」
さらっとカリンは言うが、言われた僕はポカンとしてしまう。

「え?」
言ったような言わないような――いや、触りたそうな顔はしただろうけど言葉にはしてない……はず。
「いいよ、さわっても」
カリンが軽く体を反らし、胸を突き出してくる――これって、一緒に狩りに行くって言ったお礼とかなのかな……それとも手付け金みたいなもの?
「えっと、その……マジ?」
「うん。マジだよ。はい、どうぞー」

実に屈託のない笑顔をするカリンを見て、僕は心の中で打ち上げタル爆弾を十個連続で打ち上げてお祝いをした。だが、最後の一発を打ち上げ終えると同時に、はたと我に返る――これ僕の妄想じゃないよね? 狩りの腕に覚えはまったくないが、瞬時に妄想の世界に入り込むことと勃○力に関してはG級の自信がある。

とりあえず僕は現実かどうかを確認するため、眼前に鎮座ましますカリンの乳房へ右手を伸ばす。まず手始めに人差し指でちょん、と突付いて見る。
「ふふ。くすぐったいよー」
そう言ってカリンが身をよじる。当然、その身のよじりに呼応して、巨乳にも程がある両乳が揺れる。

この感触。この迫力。この揺れ加減。紛うことなき現実だ。妄想なんてそんなチャチなもんじゃ決してない――僕は心の中で力説し、いよいよ揉むことにする。本格的に揉むことにする。胸の高鳴りはすでに頂点にあり、股間の高まりの方はすでに言わずもがなである。
もう我慢出来ないし、その必要も、そのつもりもなかった。カリンのアレを揉み倒すため、音爆弾で水中から引きずり出されるガノトトスのような勢いで、僕は立ち上がった。

だが、その途端。

ふっ、と意識が遠くなる。浴槽の縁に腰掛けるカリンに一歩踏み出したところで、僕は体がよろめくのを感じた。
「ポプランくん!?」
自分の名前を呼ぶカリンの声を聞きながら、僕は意識を失って湯の中へ倒れ込む――ひどい湯疲れに体力を根こそぎ奪われていたのだった。

せめて、ひと揉みだけでもしたかった……。

― 続く―

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